淀川水系水道水調査 [1]

図I-5 淀川水系水道水調査 [1] 調査地点
 

図I-6 淀川水系水道水中のトリハロメタン(年平均値)
 
トリハロメタンで見れば、奈良市の水道水は大阪市の水道水と同程度
 大阪や京都、奈良の水道水中のトリハロメタンを測定しました。大阪市と大阪府、及び阪神水道は淀川を水道原水とし、宇治市は宇治川、加茂町(京都府)は地下水、京都府営山城水道と奈良市は木津川をそれぞれ水道原水としています。
 測定結果(年平均値)を見ると、山城水道および奈良市の水道は、大阪市などの淀川下流域で原水を取水する水道水と同程度のトリハロメタンを含んでいました。その原因は、奈良の水道原水である木津川とその支流の汚れが進んだためであると考えられます。また、大阪府営水道が大阪市の水道水よりトリハロメタンが若干少ないのは、府営水道に高度処理水が混入されるようになり、水質が改善された影響であると考えられます。加茂町の水道水中のトリハロメタンが少ないのは、原水が地下水で汚染が少ないためと考えられます。
このように水道水中のトリハロメタンは、高度処理など処理方法の差異もあるものの、水道原水の汚れに大きく依存することが分かります。
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